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【在宅ワーク初心者向け】経費の仕訳例

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初めてだと、どこまで経費かわからないですよね。ですが、経費ではないものを計上すると税務署から怒られるんじゃないだろうか、と思って計上しないのはもったいないです。
 
正当な理由があるなら、じゃんじゃん計上してください。経費は所得を決める大事な部分なので、費用ごとに丁寧に解説していきます。
 

 

自宅兼事務所の場合

私の仕事はデスクワークのみ。自室にひきこもり、パソコンと睨めあっています。固定電話もなく、仕事の連絡はメールやチャットのみで済ませています。
 
この場合、経費に計上できるのは電気代とインターネット代。ただし全額経費にはできません。年末に家事按分で計算し直して、使用分のみを計上します。
 

家事按分の計算例

  • 電気代の按分比率はコンセント数や作業時間で割り出しました。

 コンセント合計   ……15個
 仕事で使うコンセント…… 3個

 按分比率:3 ÷ 15 = 0.2(事業用の割合)

 年間電気代合計:35,563円
 実際に使った分:35,563円 × 0.2 = 7,112.6円 ※端数は切り上げで7,113円
 プライベート分:35,563円 − 7,113円 = 28,450円

 プライベート分はこちらの式でも計算できます。
 35,563円 × 0.8(プライベートの割合) = 28,450.4円 ※端数は切り捨て
 

  • インターネット代の按分比率は作業時間で割り出しました。

 1日の平均作業時間 ……8時間
 毎月の平均作業日数 ……20日

 按分比率:(8時間×20日×12ヶ月) ÷ (24時間×365日) = 0.219(事業用の割合)

 年間インターネット代合計:15,032円
 実際に使った分:15,032円 × 0.219 = 3,292.008円 ※端数は切り上げで3,293円
 プライベート分:15,032円 − 3,293円 = 11,739円

 プライベート分はこちらの式でも計算できます。
 15,032円 × 0.781(プライベートの割合) = 11739.992円 ※端数は切り捨て
 

端数の処理について

上記の例では切り上げと切り捨てをしていますが、これは四捨五入でも良いようです。このあたりは事業主の判断ですね。経費は1円でも多いことに越したことはありませんから、事業用の割合は切り上げにし、プライベート分は切り捨てにした方がベストかと。
 
ただし、一度決めたら毎回同じルールで行うようにしてください。また、両方とも切り上げにする、両方とも切り捨てにすると、帳簿上で金額が合わなくなる可能性がありますのでご注意を。
 
ちなみに会計ソフトで家事按分の機能がある場合、計算や仕訳はソフトがやってくれます。按分比率だけを設定しておくと、ボタンをクリックするだけで仕訳がされます。
 

電気代(毎月の計上)

取引日借方貸方摘要
勘定科目補助科目金額 勘定科目補助科目金額
9/3水道光熱費14,512 事業主借14,512 電気代

  • 日付はクレジット明細の利用日を入れています。
  • 電気代は水道光熱費で処理。
  • 金額は実際に引き落とされた金額。※家事按分の計算は年末にまとめてします。
  • プライペードのクレジットカードで支払ったので、事業主借で処理。
  • 摘要欄には電気代と入力。
電気代(年末にする家事按分の方法)

取引日借方貸方摘要
勘定科目補助科目金額 勘定科目補助科目金額
12/31事業主貸28,450 水道光熱費28,450

  • 決算整理なので、日付は12/31。
  • 事業に関係ない金額(プライベート分)を水道光熱費から差し引く。
  • プライベート分は事業主貸で処理。
  • 金額は、年間の電気代累計額から家事按分の比率をかけて差額分を計算。
  • この処理により、経費にできる年間電気代が残高試算表や損益計算書に残ります。

 

インターネット代(毎月の計上)

取引日借方貸方摘要
勘定科目補助科目金額 勘定科目補助科目金額
9/24通信費3,758 事業主借3,758 インターネット代

  • 日付はクレジット明細の利用日を入れています。
  • インターネット代は通信費で処理。
  • 金額は実際に引き落とされた金額。※家事按分の計算は年末にまとめてします。
  • プライベートのクレジットカードで支払ったので、事業主借で処理。
  • 摘要欄にはインターネット代と入力。
インターネット代(年末にする家事按分の方法)

取引日借方貸方摘要
勘定科目補助科目金額 勘定科目補助科目金額
12/31事業主貸11,739 通信費11,739

  • 決算整理なので、日付は12/31。
  • 事業に関係ない金額(プライベート分)を通信費から差し引く。
  • プライベート分は事業主貸で処理。
  • 金額は、年間の電気代累計額から家事按分の比率をかけて差額分を計算。
  • この処理により、業務用の年間ネット代が残高試算表や損益計算書に残ります。

 

費用まとめ

個人事業主やフリーランスが使う費用について、代表的なものをまとめました。
 

文房具や10万円以下のパソコンなど

文房具は消耗品費で処理することが一般的ですが、決算整理で使っていない分を計算し、消耗品勘定として資産に計上する必要があります。

根っからの面倒くさがりなので、私は事務用品費という項目を作りました。

パソコンはキーボードやマウスを含めて10万円以下なら、事務用品費に計上できます。プライベートと兼用する場合は、業務で使う割合分だけ計上してくださいね。

取引日借方貸方摘要
勘定科目補助科目金額 勘定科目補助科目金額
1/11事務用品費564 事業主借564 文房具代

  • 文房具は事務用品費で処理。
  • 生活費の財布から支払ったので事業主借で処理。
  • 摘要欄には文房具代と入力。

 

参考書など書籍

私の場合は仕入れもなく管理が面倒なので、現金勘定は使っていません。
現金払いは少額で回数も少ないため、プライベートの財布から支払い、すべて事業主借で処理しています。

取引日借方貸方摘要
勘定科目補助科目金額 勘定科目補助科目金額
1/26新聞図書費1,296 事業主借1,296 書籍代

  • 参考書は新聞図書費で処理。
  • 生活費の財布から支払ったので事業主借で処理。
  • 摘要欄には書籍代と入力。

 

仕訳で困ったら

個人事業主で使う仕訳例が多く掲載されているので、重宝しています。簿記2級を持っていても実務経験がないため、この本に何度助けられたことか。一冊は持っていて損はないと思います。