クレジットカード払いは楽ですよね!
マネーフォワード確定申告やfreeeなどのクラウド型会計ソフトだと明細も自動取りこみされるし、現金勘定も使わなくていいし、何よりポイントも貯まります。しかし「いつ計上すればいいのか」と迷う方も多いのではないのでしょうか。
計上日の考え方について、主に2通りの方法があります。それぞれメリットとデメリットをまとめましたのでご覧ください。
クレジットカードの計上日について
事業用のカードを使った場合の仕訳例です。引き落とし先は事業用口座になります。どちらにするかは好みで選んでいいと思います。その場合、ずっと続けられそうな処理を選ぶのがポイント。
1.引落日に経費として計上
取引日 | 借方 | 貸方 | 摘要 | 勘定科目 | 補助科目 | 金額 | 勘定科目 | 補助科目 | 金額 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
11/27 | 水道光熱費 | 9,582 | 普通預金 | 9,582 | 電気代 | ||
12/31 | 水道光熱費 | 14,512 | 未払金 | 14,512 | 来年支払いの電気代 |
取引日 | 借方 | 貸方 | 摘要 | 勘定科目 | 補助科目 | 金額 | 勘定科目 | 補助科目 | 金額 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1/27 | 未払金 | 14,512 | 普通預金 | 14,512 | 年末の未払い電気代 |
メリット :毎月の引き落とし後の計上だけでいい。
デメリット:年末に決算整理が必要。年末に利用した分を未払費用として計上し、翌年、引き落とした分を未払費用で相殺させる。
2.利用日で未払費用を計上し、引落日に未払費用を相殺
取引日 | 借方 | 貸方 | 摘要 | 勘定科目 | 補助科目 | 金額 | 勘定科目 | 補助科目 | 金額 |
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5/7 | 水道光熱費 | 5,333 | 未払金 | 5,333 | 電気代 | ||
5/27 | 未払金 | 5,333 | 普通預金 | 5,333 | 電気代の引き落とし |
メリット :利用日ですぐに経費が計上できる。
デメリット:毎月、未払費用の相殺が必要。チェック作業が増える。
クレジット払いでの諸注意
クレジット会社の利用代金請求明細書の保管はもちろんですが、お店などでもらうカード利用明細書(or請求書or領収書)も一緒に保管してください。
どちらかだけではなく両方セットでまとめるように、税理士さんから指導されました。
プライベートのカードで支払ったとき
駆け出しの個人事業主やフリーランスの方は、事業用カードではなく、プライベートのカード払いをされている方も多いと思います。
そんなとき活躍するのは「事業主借」の勘定科目。使い方は、上記の仕訳例でいうと普通預金を事業主借に置き換えるイメージです。2番の方法を採用した場合、引き落とし日の仕訳はなしです。
取引日 | 借方 | 貸方 | 摘要 | 勘定科目 | 補助科目 | 金額 | 勘定科目 | 補助科目 | 金額 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1/27 | 水道光熱費 | 14,512 | 事業主借 | 14,512 | 電気代 |
法人カードについて
収入が安定していないので、私はまだ持っていません。ゆくゆくは……と考えてはいますが、さて何年後になるやら。メリットは多いので、事業が軌道に乗ったら、カードの申し込みを検討してみてはいかがでしょうか。
メリット
- 個人事業主でも申し込みができるカードもある。
- プライベートと分けることで、経費の差別化ができる。
- クラウド型会計ソフトでデータの自動取りこみができ、仕訳が楽になる。
- 年会費を経費にできる。
- 年会費が無料もしくは実質無料のカードもある。
デメリット
- 申し込み審査が厳しい傾向。会社設立して3年後や固定電話が必須など。
- サービスは手厚いが、年会費が高額。
余談ですが、事業主借ばかり多用していると、税務署から目をつけられる恐れアリ。
開業したての個人事業主はプライベートのカードで決済することは認められていますが、収入が安定してきたら法人用カードを作った方が無難かも。なお、クレジットカード会社は経費での使用を認めていない規定が多いので最悪、カード利用停止になることも。
個人事業主向けのクレジットカード
私が気になっているのは以下の3つ。収入がもう少し増えたら、プライベートカードから事業用カードに切り替えを検討したいなと思っています。
・freeeカード
年会費が永久無料 ※創業時から申請可
「freeeカード ライト」なら決算書類の提出も必要なく、本人確認書類だけでOK
・ライフカードビジネス
年会費が永久無料 ※ゴールドは年会費2,000円(税別)
・EX Gold for Biz S iD×QUICPay
年会費2,000円(税別)※初年度無料
おすすめ確定申告ソフト
会計ソフトfreeeは、クラウド型の中で唯一「電子申告」に対応しています。そのため、e-Taxを介する必要がなく、freee上で確定申告の送信までができます。1ヶ月の無料期間もあるので、気になる方はまずは試してみてはいかがでしょうか。