最近のプリンターはWi-Fi対応のものが多くなってきました。しかし、エプソンのWi-Fi設定は結構クセがあり、新しく買うたびに設定に苦戦することも珍しくありません。
今回もエコタンク搭載モデル「PX-S160T」を買ったものの、何度トライしても印刷の設定ができず、本当に泣きそうになりました。なんとか繫がったので、私が行ったWi-Fi設定の手順を残しておきます。
Wi-Fiでの接続方法
Wi-Fiの初期設定が必要なのは、商品購入時とルーターを変更したときです。プロバイダーを変更してもルーターが同じものを使う場合は何もする必要はありません。
ルーターを変更したときは、ネットワークの初期化を行いましょう。それからルーターのAOSS/WPS機能を使って、プリンターにWi-Fiを簡単接続させます。ネットワークの初期化は、iボタンを押しながら電源ボタンを入れると、オレンジと緑色が点滅して電源が切れます。もう一度、電源を入れ直すと初期化されています。
無線でプリンターを繋ぐ場合の方法を解説します。プリンターの「Wi-Fi」ボタンを、緑色とオレンジ色が交互に点滅するまで数秒押し続けます。その後、ルーターのAOSSボタンをライトが点滅するまで押し続けます。無事にWi-Fi設定が成功すれば、プリンターの「Wi-Fi」ボタンがオレンジに点滅ではなく、点灯し続けます(最大5分間)。
パソコンから印刷をかけて成功すれば、無線接続が完了です!
Wi-Fiが接続できない原因7つ
手動ケーブルで繋ぐ方法もありますが、LANケーブルが付属品でついていなかったり、ケーブルの長さが足りなかったりする場合、Wi-Fiで設定せざるを得ないでしょう。そういうときに、Wi-Fiが繫がらないと本当に焦ります。
プリンターのWi-Fiがつながらない原因
- 必要なドライバーがインストールできていない
- プリンターのWi-Fiがオフになっている
- Wi-Fiルーター設定の「プライバシーセパレータ」機能が有効になっている
- Wi-Fiの接続先が「プライマリSSID」になっていない
- プリンターが受信待機中になっていない
- 無線ルーターの初期設定に問題がある
- パソコンとプリンター間で通信障害がある
プライマリSSIDってなに?
無線ルーターでの接続先は、「プライマリSSID」と「セカンダリSSID」の2種類があります。例えば、Wi-Fiの接続先が以下だったとします。ハイフンの後ろ部分にご注目ください。
・aterm-777A77-a(プライマリSSID)
・aterm-777A77-g(プライマリSSID)
・aterm-777A77-aw(セカンダリSSID)
・aterm-777A77-gw(セカンダリSSID)
プライマリSSIDは、ネットワーク名(SSID)の最後が「-a」または「-g」です。基本的には、回線速度が速い「プライマリSSID」で接続していると思います。
無線でプリンターと通信したい場合、パソコン(スマホ)とプリンターのどちらともが「プライマリSSID」で接続している必要があります。どちらか片方、もしくは両方が「セカンダリSSID」でつながっているときは、双方間の通信が行えなくなるため、印刷ができません。
ちなみに、私の環境の場合、印刷するときにPCの接続先が5GHzでは印刷がエラーになりました。2.4GHzに接続し直すと、印刷ができるようになりました。エプソン複合機では問題なく印刷できますが、こちらの機種はPCとプリンターが同じ接続先でないと、印刷ができないのかもしれません。
試した対処法のまとめ
考えられる対処法をすべて試しても、すぐには繫がりませんでした。ところが、ふと気づいたら印刷できるようになっていたので、結局どの方法で解決できたのかが判別できず……あくまで参考程度にしていただけると幸いです。
- 最新ドライバーを入れ直してみる
- プリンターの設定をやり直す
- Wi-Fiの接続先を「×××××-a」「×××××-g」にする
- 試しに印刷をかけてみる
- プリンターの電源を入れ直す
- パソコンを再起動してみる
プリンターのWi-Fiは変なタイミングで受信することも多いため、適当な印刷ジョブを作っておきます。一度プリントアウトの指令を出しておけば、接続が完了した段階で、自動的に印刷が開始されます。
Windowsは付属のソフトウェアディスク(CD-ROM)から、画面の案内に沿ってドライバーなどをインストールできます。その途中にWi-Fi設定用の画面が出てくるのですが、結論から言って、私はどの方法を試してもダメでした!
ドライバーはCD-ROMからもインストールしましたが、念のため、公式サイトからもダウンロードしてインストールし直しました。
ちなみに設定をしたプリンターは、エコタンク搭載モデル「PX-S160T」です。購入してから半年が経ちますが、インクは2/3以上残っています。エコタンクという言葉に偽りなしです。印刷の品質も申し分なく、早ければ1年、遅くとも2年で元が取れます。
Windows10の設定
付属のCD-ROM推奨の方法を試してダメだった方向けの解説です(この方法でもダメだったときは、翌日もう一度トライしてみるのもいいかもしれません。私は翌日やってたらオンラインになりました)。
まずはコントロールパネルを開きます。デスクトップの左下のボタンをクリックして、「Windowsシステムツール」→「コントロールパネル」をクリック。
次に「ハードウェアとサウンド」→「デバイスとプリンター」を順番にクリックします。
「デバイスとプリンター」画面では、上のほうにある「プリンターの追加」(「デバイスの追加」の横にあります)を押します。すると、パソコンがプリンターを探してくれます。
検索に引っかかったプリンター名が表示されますので、「次へ」を押して設定を完了させます。ダメだったときは、一旦「キャンセル」を押します。
上記の方法でもダメだった人向け
ドライバーのインストールが終わって設定が一通り終わっている場合、プリンター名が表示されているはずです。プリンターがオフラインのときは、プリンターの写真がグレー表示だと思います(下の画像はプリンターがオンライン時)。
今回Wi-Fi設定したいプリンター名を右クリックし、「プリンターのプロパティ」をクリックしてください。次に「ポート(左から3つ目)」を選び、「ポートの追加」をクリックします。ちなみに、「双方向サポートを有効にする」のチェックがオフになっていたら、オンにしておきます。
プリンターポートは「EpsonNet Print Port」を選択し、「新しいポート」をクリックします。
ポート追加ウィザードが出るので、プリンターのWi-Fiボタンがオンになっているのを確認し、数分待ちます。それでも一向に検知されないようであれば「再検索」を押して、もう一度、プリンターを探します。無事にプリンター名がここで表示されてくれれば、「次へ」をクリックします。
次の画面は「完了」を押すだけでOKです。
あとは「デバイスとプリンター」画面に戻って、プリンターのアイコンがグレー表示じゃなくなっていれば無事接続は完了です。
Macの設定
下記URLにアクセスし、ドライバーをダウンロードおよびインストールします。必要なドライバーは公式サイトから入手できます。
▼EPSON公式サイト
ドライバー・ソフトウェアダウンロード|サポート&ダウンロード|エプソン
▼「PX-S160T」専用のダウンロードページ
http://www.epson.jp/dl_soft/readme/23214.htm
Macはドライバーをインストールしたら、プリンターの電源を入れて、Wi-Fiのボタンがオン(黄緑)になっているのを確認します。
「システム環境設定」から「プリンタとスキャナ」を開きます。ここに表示されているのが使用可能なプリンターです。新しいプリンター名が表示されていない場合、自分で追加しちゃいましょう。
「+」のボタンを押して3分か5分ぐらい待つと、下の画面のように、接続可能なプリンター名が表示されます。
プリンター名をクリックして「追加」をすると、プリンターが登録されて使用可能の状態になります。Windowsに比べて、Macは設定がスムーズになのが救いですね。
一度Wi-Fiで繋がったプリンターが送信エラーになったとき
プリンターのWi-Fiの接続ができた今でさえ、たまにバグったように印刷ができないときがあります。ただ、大抵は時間が解決がしてくれます。数分後、思い出したかのように印刷されるので、軽くホラー現象です……。
対処法(うまくいくとは限らない)
- パソコンのWi-Fiを一旦切る
- Wi-Fiの接続先は「プライマリSSID」にする
- プリンターのWi-Fiボタンを押す(オフになったらオンに戻す)
- プリンターの電源を入れ直す
- パソコンを再起動する
以前は、印刷するタイミングでプリンターの電源を入れていました。ただ、急いでいるときほど、送信エラーになる回数が多かったので、最近はパソコンの起動と一緒にプリンターの電源もオンにしています。
気持ち的な問題かもしれませんが、送信エラーになる回数が減ったように感じます。たとえ送信エラーになっても、数分後には勝手に印刷をしだすので、結果オーライかな……と。