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【都市ガス自由化】料金を徹底検証!大阪ガスから関電ガスに乗り換えることにした

※本記事はアフィリエイト広告を利用しています。

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電力小売自由化により2016年4月以降、電力会社を自由に選べるようになりましたよね。
 
2017年4月から、今度は「都市ガスの小売自由化」が始まります。基本料金と単位料金、原料費調整額などで試算した結果、ひとまず乗り換えることにしました。
 

 

電気代が安くなったのを実感した半年

我が家は、昨年9月から関西電力から「Looopでんき」に乗り換えました。暖房代のかさむ1月~3月は1万5,000円前後だったのに、なんと1万1,000円までに抑えられました。
 
1年前と比べて、487kWhの使用量に対して3,700円ほど安くなった計算です。こんなにお得になるなら、もっと早くから乗り換えておくべきだったと後悔しきりです。
 
契約前に解約料金がないか、使用量が少ない月はかえって損にならないか、年間で損得を計算する必要はあります。しかし震災以降、電気代はじわじわ値上がりしていますので、興味がある方は一度比較してみてくださいね。
 
▼電力比較サイト:エネチェンジ

(出典:https://enechange.jp/
 
電力自由化で乗り換えてお得になったので、「ガスもきっとお得に違いない……!」と期待をこめて調べてみました。しかし電気とガスでは、いろいろ違うことも多かったです。
 

選択肢は電力自由化と比べて狭い?

電気と比べて、ガス事業の新規参入事業者は少ないです。関西でガス契約ができる会社は4社です(2017年4月現在)。
 
・大阪ガス
・関西電力
・J:COM
・大阪いずみ生協
 
電力自由化でもお世話になったエネチェンジでシミュレーションしました。
 

(出典:https://enechange.jp/gas?f=topbanner
 
一番安くなるのは関西電力、次にJ:COMという結果になりました。
 

(出典:https://enechange.jp/gas?f=topbanner )
 

乗り換え後のトラブルは大丈夫?

気になる疑問点について、関電ガスのサイトからまとめました。
 
申し込みの際に必要なもの
・大阪ガスの契約名義、ガスの検針票
 
大阪ガスの解約手続き
・必要なし
 
切り替え工事、切り替えにかかる費用
・どちらも不要
 
切り替え時期はいつになるか
・ガスの検針票に記載されている「次回検針予定日」の翌日
・不備がなければ、申し込みから受付完了までに7営業日ほど
 
ガスの品質はどうなるのか
・大阪ガスと同じ種類の「都市ガス13A」を使い、大阪ガスの導管網を利用してガスを届けるため、品質は変わらない
 
開閉栓の作業は、関西電力の社員がするの?
・委託した大阪ガスの作業員が行う
 
ガスもれなどの緊急時の対応はどこ?
・従来と同じく大阪ガスが一元的な対応を行う(ガス事業法により)
 
ガス機器の定期検査・注意喚起はだれがするのか
・関西電力、関西電力と岩谷産業が共同で設立した関電ガスサポートの提携店、および関電サービスが行なう
 
ガス機器の修理・買い替えなどの対応は?
・関電ガスサポートおよびその提携店が連携して対応
 

その他の質問については公式サイトをご覧ください。
 

大阪ガスと関電ガスの料金を徹底比較

使用量に対して、料金区分がAからHまであります。この区分は共通で、異なっているのは基本料金と単位料金(従量料金)です。大阪ガスは「一般料金」の契約の料金表を参考にしています。
 

大阪ガスの計算式

基本料金+(単位料金×使用量)
※原燃料費調整制度により、単位料金は月ごとに増減する
 

関電ガスの計算式

基本料金+(従量料金×使用量)-電気セット割-早期契約割引+原料費調整額
 
(電気セット割)
関電ガスと関西電力のセットで契約すると、ガス料金の「基本料金+従量料金(原料費調整額は含まない)」から3%割引
 
(早期契約割引)
2018年1月末までに関電ガスを申し込むと、ガス料金の「基本料金+従量料金(原料費調整額は含まない)」から1%割引(2019年4月分まで
 
(原料費調整額)
都市ガスの原料価格変動を料金に反映させるための金額調整
 

基本料金の比較

基本料金はすべての料金タイプで、関電ガスが安くなっています。
 

 

単位料金(従量料金)の比較

単位料金は大阪ガスのほうが安いですね。基本料金の安さに目が行きがちですが、単位料金は使用量をかけるため、単位が大きくなるほど金額が高くなります。つまり、このままだと大阪ガスのほうが安くなるわけです。
 
しかし、上記シミュレーションでは関電ガスにすれば6,353円安くなるはずでした。
 
からくりはこうです。関電ガスの単位料金には原料費調整額が含まれていません。仮に毎月の原料費調整額が「-42.08円」だったとしたとき、単位料金はそのぶん下がります。したがって、調整後の金額で再計算した場合、関電ガスが一番安いという結果につながるのです。
 

 

実際に計算してみた

一般的な平均使用量は33ですので、わかりやすく色分けしました。電気セット割引や早期契約割引がついた場合の割引額の明細も載せていますので、ご参考までに。原料費調整額は「-42.08円」と仮定して計算しています。
 

 
見てもらったらわかると思いますが、割引や調整額を差し引く前は、関電ガスのほうが高いんです。そして割引額も微々たるものです。原料費調整額がいくらになるのか、これがお得になる分岐点といえるでしょう。
 

キーポイントとなるのは原料費調整額

電気とガスには、「原燃料費調整制度」により輸入の原燃料価格の変動に応じて、金額が毎月調整されるようになっています。原料費調整額は、3ヶ月間の平均価格をもとに平均原料価格を算定し、基準平均原料価格との差を求めたものです。Looopでんきの明細書にも「燃料費調整額」の記載があります。
 
都市ガスの原料は、LNG(液化天然ガス)とLPG(液化石油ガス)です。原料費は為替や原油価格で変動するため、この調整額は常にマイナスとは限りません。社会情勢により、今後プラスになることも考えられます。
 
関電ガスはまだデータが揃っていないため、大阪ガスの単位料金のデータをまとめました。一般家庭は料金タイプがBになりますので、2015年1月から2017年5月までの推移をグラフにしました。
 

 
2017年は1月からじわじわと値上がりしていますね。それでも2015年に比べると、20円から40円ほど開きがあります。この値上げがどこまで続くのか、それはまだわかりません。
 
ちなみに、原料費調整額が料金に反映されるまで2ヶ月のタイムラグがあります。5月に反映されるのは、12~2月の3カ月の平均原燃料価格のデータになります。原燃料価格の変動が2ヶ月遅れて、ガス代に反映されてくるわけですね。
 

シミュレーション結果は鵜呑みにはできない

上記の試算では、調整額が年間を通じて「-42.08円」として計算していました。しかしながら、調整は毎月されますから、原料費調整額がどの月も「-42.08円」になるわけがないのです。基本的に関電ガスのほうが高い料金プランですので、調整額によっては、むしろ損になります。

ただお得になる可能性はゼロではないと思います。我が家はセット割は使えませんが、今なら早割も使えますし、関西電力はライバル意識があるようで、2017年1月に大阪ガスの新料金プランに対抗して新プランを作っています。というか、公式サイトにお得になると明記してある以上、お得にならなければ「話が違うじゃん」ということになります。
 
「本当にお得なのか?」は切り替えてみてから、じっくり検証をしたいと思います。あまりよくないと実感できたら、大阪ガスに契約を戻す予定です。現状、申し込みをして連絡待ちなので切り替えた後、追記するかもしれません。