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平安時代の恋物語!おすすめライトノベル

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鮮やかな重ね着をはじめ、歌や文を交わしたりする雅な表現って素敵ですよね。平安時代特有の雰囲気が私はとても好きです。東宮や女御が登場し、宮中での政争に巻き込まれることもありますが、その中での恋のお話は魅力が詰まっています。
 

 

ライトノベル&児童書

雅な着物など、魅力たっぷりの平安時代が舞台になった、おすすめライトノベル・児童書をご紹介します。
 

隠れ姫いろがたり(全2巻)

今上帝の息女・純子(いとこ)は、三歳のとき何者かにさらわれたものの老夫婦に保護され育てられた。十二年後、素性が判明して都に戻されたが、庶民の娘として育った純子に周囲は驚き失望する。
 
そんな中、教育係としてやってきた兵部卿宮・理登(あやなり)に純子は心ひかれていくのだが…!?さらわれた皇女が宮中に戻る時、過去の事件と秘めやかな恋が動き出す!
 
田舎娘として育てられた皇女の成長と恋を描く平安恋絵巻!

 
レビューが高かったのでずっと気になっていたのですが、皇女様の恋愛もいいですね。高評価にも納得です。
 
せつなくて、あまくて、心が満たされる小説です。主人公を待ち受ける試練はどれも辛いものですが、それでもお互いを想い合う気持ちはずっと持ち続けていて、こういう関係に憧れます。宮様の言葉にはクラっときました。会えない時間が長くなるほど、恋い焦がれる気持ちが募るのですね。純子も素直だし、宮様も行動力があって素敵です。
 
元々は読み切りの予定が2冊になったようですが、逆に2冊になってくれてよかった。2冊分、十分に楽しめましたので。過去の事件の真相に迫ったり、想い人の香りで一喜一憂したり、読みごたえのあるお話でした。
 
あきさんのイラストは美麗でどれも好きなのですが、一番印象的だったのは番外編の挿絵です。純子が大人びていて、ああ幸せになったんだなぁ、と改めて実感しました。
 

 

平安うた恋語(全4巻)

今を時めく藤原氏の娘である茜は、忌み子とされる双子の妹。似ていない美しい姉・照子の入内が決まったため、お付きの女房として、正体を隠してついて行くことに。
 
だが、和歌が苦手な照子の代わりに宴に出席させられ、雅な歌の腕前から帝に興味を持たれてしまう!さらに冷ややかな美貌を持つ“銀の少将”源雅雪に、偶然その姿を見られてしまって!?
 
秘密を守れないとアウト!危険だらけの後宮で綴る、平安恋物語!

 
不憫な境遇の中、和歌の才能に目をつけられ、宮中に入った茜。お姉ちゃんはほわほわしているけれど、場面場面で姉らしさが垣間見ることができ、姉妹もいいなぁと思いました。和歌の解釈もわかりやすく、楽しめました。
 
それにしても、茜と雅雪の距離感がもどかしい。あまあまになるまで時間がかかるのですが、不器用なふたりらしいというか。どちらも仕事に真面目で、恋を自覚するまでに時間がかかるというか。
 
最後までさまざまな陰謀に巻き込まれ、ハラハラしながら読みました。保秋は幼なじみにしておくのには惜しいキャラだなと思います。本当に。彼にも幸せになってほしいですね。候補の女の子も登場したことだし。
 

 

紫式部の娘。賢子がまいる!(単行本:全1巻)

かの有名な『源氏物語』の作者・紫式部の娘、賢子。宮中のいじめに悩まされた母とは正反対の、負けず嫌いで勝気な性格。
 
宮仕えするにあたっては、中流階級の娘ながら、素敵な貴公子との大恋愛に野望を抱く、生意気盛りの14歳。狙うは今光君と呼ばれる超モテ男の頼宗さま。
 
さぁ、恋に事件に大騒ぎの宮仕え生活、はじまり、はじまり。

 
「紫式部の娘」というキーワードに惹かれて購入しました。児童向けの小説なので専門用語にもわかりやすい解説がたびたび出てきます。そういう点では、平安時代モノを読む初心者にはありがたいかな、と思います。
 
主人公の性格が勝ち気なので、当初はなかなか馴染めませんでした。ですが物語の中盤あたりから、賢子がどう行動するのか、気になって一気読み。母である紫式部との会話も興味深かったです。「そうか、そりゃそうだよね……」とひとりで納得していました。
 
序盤は幼さが際立っていましたが、いろいろな騒動に巻き込まれながらも成長していく様子は好感が持てました。
 
少女向けライトノベル的なドキドキ展開とはいきませんが、それなりに楽しめました。知らなかった平安用語も勉強になります。いつもと違ったテイストだと、気分転換にもちょうどいいかも。
 

 

ちょっと昔の本

私は発売当時に新刊を買いましたが、発売日が古いため、今は古本屋で探すしかないです。Amazonの中古品は一冊ずつに手数料がかかるので、ネットオフでまとめ買いするのもおすすめです。
 
「ちょうど3点で送料無料対象」の商品を3つ買えば、送料無料のゆうメールで送ってくれるので重宝しています。もしくは1,600円以上の購入で送料無料なので、気になるコミックスを大人買いするときも便利。注文から発送まで数日かかりますが、ポストに投函されるまでの日数は思ったより早かったです。
 
ネットオフでは、Tポイントも貯まるので、ついつい頼んでしまいます。少女向けライトノベルだと「あれ? 古本だよね?」と驚くほどきれいな状態の本も多いです。古本探しにおすすめです。
 

清少納言 梛子シリーズ(全3巻)

月を愛で、漢詩を諳んじる、若き女房・梛子―その呼称を、清少納言。彼女には幼い頃より、遠い記憶を視る能力があった。
 
ある日、梛子は帝の御前で上質の料紙を賜った上、中宮定子からまるで揶揄われるように「枕ごと」を綴ることを勧められた。しかし華やかさの欠片もない自分の恋愛遍歴など描きようもない。
 
何を書くべきか迷った挙げ句、梛子は、最初の五文字を綴った。「このそうし」と。

 
『姫神さまに願いを』のハルさん編ともつながりのあるシリーズです。鳴海ゆきさんの挿絵も美しく、見ていて癒やされます。
 
そして、清少納言のイメージががらりと変わった一冊です。国語の教科書に出てきた『枕草子』で習った知識しかありませんでしたが、これを読んでから一気に清少納言が好きになりました。
 
人によっては意見が分かれるところだとは思いますが、このハキハキとした性格が読んでいてスッとします。この作者さんの平安時代特有の描写は胸にすとん入る書き方なので、自然と物語の中に入っていけますし、一度読んでみてほしい本です。