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ランサーズの源泉徴収の計算が合わない理由

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在宅ワークを始めて早2年、これまで源泉徴収される案件もいくつか受注してきました。実は源泉徴収されるときだけ、計算式が合わないんですよね。
 
でもシステム上の計算なので間違いでもないだろうし……と考えるのを後回しにしていましたが、やっと原因が分かったので順を追って解説します。
 

キーとなるのはシステム利用料

まずは源泉徴収されない場合を見てみましょう。「税込み、システム利用料込みの単価」という低安価案件の計算例です。
 

源泉徴収されない場合

 単価:500円(税込)
 件数:10件
 合計:500×10=5,000円
 システム利用料:5,000円×20%=1,000円
 手取額:5,000円-1,000円=4,000円
 
0万円以下であれば、システム利用料は20%です。上記では、ちゃんと20%で計算されているので、ここまでは問題ないですね。問題は次です。
 

源泉徴収される場合(パターンA)

 単価:500円(税込)
 件数:10件
 合計:500×10=5,000円
 源泉徴収分:(5,000円×10.21%)÷1.08=472円(切り捨て)
 システム利用料:5,000円×20%=1,000円
 手取額:5,400円-1,000-472円=3,928円
 
上記は「税込み、システム利用料込みの単価」の場合で試算しています。
  

源泉徴収される場合(パターンB)

 単価:500円(税別)
 件数:10件
 合計:500×10=5,000円
 源泉徴収分:(5,000円÷0.8)×10.21%=638円(切り捨て)
 税込報酬額:5,000円×1.08=5,400円
 手取額:5,400円-638円=4,762円

※1円程度の誤差が出る場合あり

 
今度は「税別、システム利用料別の単価」という良心的な案件での計算例です。ちょっとわかりにくいですね……システム利用料は源泉徴収の計算式に含まれています。システム利用料は20%でしたね。案件受注時にシステム上の自動計算では「÷0.8」で計算されているようです。
 
なぜ計算式が合わないのか、その回答はずばり「システム利用料の計算が合わないから」だったのです。この「0.8」がそもそもおかしい。源泉徴収するときだけ、ランサーズが余分に手数料を取っている計算になります。
 
本来:5,000円×0.2=1,000円
実質:5,000円×0.25=1,250円
 
「÷0.8」は実質0,25をかけたことと同じなので、システム利用料が、本来より250円多めに計上されているわけです。源泉徴収のどさくさに紛れて、手数料が少しかさ増ししてあるようです。
 
ちなみに年間所得が少ない場合、源泉徴収された所得税は確定申告することで還付される可能性があります。逆に還付申告をしないと、納め過ぎた税金は戻ってきません。「今年は収入が少なかったけど、源泉徴収されてたな」という方はご注意くださいね。
 

疑問は解決したけど

公式サイトでは源泉徴収額の計算例で「システム手数料は20%」と記載されていますが、実際の手取りと源泉徴収額から導き出した答えは違うんですよね。これはグレーなのか、アウトなのか……。
 
Q&Aを見ると、公式は質問してもうまくはぐらかしているようですが、正直に25%と書いてほしいですね。何度計算しても、差し引かれている源泉徴収額が合わないんだもの。
 
とはいえ、今まで低安価案件ばかり受けてきた身としては、良心的な単価設定の案件の場合はそれほど問題ではないかなと。源泉徴収された後の手取額と比較しても、報酬額がぐんと増えたので……切実に税込み単価はたいした収入にならないから受注したくないですが。